4-7.牧野伸顕前内大臣別邸湯河原伊藤屋旅館襲撃

 指揮官:河野寿大尉

 水上、宇治野、黒沢、宮田、中島、黒田、綿引らは25日11時過ぎに栗原隊に集合し、兵器・弾薬類を受領した。

−装備−
軽  機:2
小  銃:2
拳  銃:5
日本刀:2

 0時に、ハイヤー2台に分乗した一行は歩一を出発し、4時ごろ、湯河原に到着した。

伊藤屋旅館の玄関・裏手に機銃を据え、河野大尉が「電報、デンポウ」と叫んで台所の戸をたたくが、開く気配がないので蹴破ることとした。

屋内では異変に気づいた警備の警官(皆川巡査)が玄関先に様子を見に行ったところ、河野大尉がドンドンやりだしたではないか。慌てた警官は皆に知らせようと奥へ走ろうとしたその時、扉が破られて、拳銃を持った河野大尉らが乗り込んできた。
「牧野のところまで案内しろ」
と脅された警官は両手を上げ奥に向かって歩き出し、河野らも後に続いた。

その時である。警官は振り向き様に隠していた拳銃で発砲。油断した河野大尉は胸を撃たれ、河野に続いた宮田曹長も首を打たれた。直後皆川巡査も撃たれたが即死には至らず倒れながらも発砲を続けた。

水上の号令で機銃が乱射され、皆川巡査は死亡、程なくして旅館に火が付けられた。
「女はかわいそうだから逃がす」とし、黒田は救助しながらも、牧野を探した。
しかし、焼け跡には牧野の死体はなかった。

そう、牧野は逃げ惑う女と共に女装して、命辛々脱出したのだった。


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