4-2.総理大臣官邸襲撃


 指揮官:栗原安秀中尉

第一小隊長 栗原安秀中尉
第二小隊長 池田俊彦少尉
第三小隊長 林 八郎少尉
機関銃小隊長 尾島健次曹長
−装備−
 重機関銃:7
 軽機関銃:4
 小   銃:100以上
 拳   銃:20挺
 発 煙 筒:30
 防 毒 面:約150

 はしご・・等


午前4時に営庭に将校・下士官・兵(300名)整列し、4時半に出発した。目標は首相官邸で5時少し前に到着した。
各指揮官の命令で一斉に着剣し、栗原中尉は拳銃を手に自ら先頭に立ち小銃隊を引き連れ官邸に侵入した。

このとき官邸には警備の警官4名が配置されていたが、拳銃を所持していたのみであるが果敢に抵抗。
官邸では首相秘書官の松尾伝蔵予備陸軍大佐が電灯を消しに走り回る。その間、警官は拳銃でもって必至に防戦していたが、所詮、火力がケタ違いであり、全員機銃及び軍刀の下に倒れた。

この前後官邸は占拠され、庭に重機が据えられた。

しかし岡田首相が見つからない、やっとそれらしき人物を発見したが、それは松尾伝蔵だった。
松尾は兵に
「首相閣下ですか?」
と問われ、首相の身代わりとなる覚悟を決めたらしく
「いかにも・・・」
と答え、兵に庭に連れ出され、「天誅!」の絶叫と共に射殺された。
(松尾の死には他にも説があり、庭に据えられた重機が日本間に連射され、中にいた松尾は壁により掛かったまま射殺されたともいう。)

松尾秘書官の犠牲により、叛乱軍は完全に松尾を岡田首相と勘違いしていた。
当の、岡田首相は寝室から風呂場、女中の部屋へと転々と隠れて発見されなかった。
そして首相死亡の弔問客が現れると、それになりすましての脱出劇を展開したのだった。

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